NEWS

秋の虫の声

秋になるとマツムシや鈴虫のリンという鳴き声、つまり「虫の音」が賑やかになりますね。その当たり前の「虫の音」を欧州言語を母国語とする西洋人は虫の音を機械音や雑音と認知し、それに対して日本人は「情緒ある意味のある音」「虫が話しかけている声」と捉えていることが東京医科歯科大学の角田忠信博士により証明されています。このような特徴は、西洋諸国やアジア圏でも見られず、世界で唯一日本人だけに見られという事は興味深いですね。背景には純正母音を持つ日本語という言語が「日本語脳」を形成している点にあるそうです。日本人は虫や動物の鳴き声だけでなく、波や風、雨の音など自然と共に共生してきた文明・文化を築いてきました。日本人として大切にしたいことだと思います。